話すの上手くなってきたなー
ベストマイプロで、振り返りについて昨日は書きましたが、
マイプロ発表も大事な「振り返り」の1つ。
自分で一生懸命に取り組んだマイプロだからこそ、子どもたちは周りの子たちに伝えたくなる。そんなプロセスを大事にしています。
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とはいえ、日本は、人前で話すこと、自分の意見を言うことに苦手意識を持っている子が多いです。
それは「正解を求める」という教育がまだまだなされているからです。「正解を言わなきゃいけない」「間違ってはいけない」これは、ものすごいプレッシャーですよね。
普段はおしゃべりなのに、全然発表しない、人前で話さないという子のほとんどはこれじゃないかなぁと思います。
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もちろん意見を言うことも大事だけれど、まずは何を言ってもいい雰囲気作りが大事。
間違いだらけの教室、大人も間違う。むしろ「間違いって何?あってるって何?」「何を根拠にあってるっていえるの?」「正しいとか、普通とかって、誰にとっての何基準?」いつもそんなことを言っています。
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子どもって本当に素直で、純粋なので、「正解/不正解」の二項対立の中で育てると、本当にそうなってしまう。正解を出そう、期待に応えよう、そうやって人の顔色見て正解を当てようって始めるんですよね。
だから、まず、「正解なんてないよ」と私は言うし、「私にとっての正解は君にとっての不正解かもしれないし、君にとっての正解は、私にとっては不正解かもしれない、それは人によって違うんだよ」なんて言います。はじめは、キョトンとする子どもたちも、「なぁんだ、そういうことね!」って人の正解も不正解も需要できるようになるんです。
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とにかくその不安さえ取り除いてあげれば、子どもたちは、話す、話す!自分の考えたこと、思ったこと、話したいことを、それこそ「自由」に話します。別に文法や語順がバラバラだっていい。とにかくはじめは「話したい」という思いを、育みます。
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そうやって、話して話して話しまくっていると、段々と自然に言葉は整ってきます。語彙も増えます。なぜなら、子どもたちは、聞いているから。
「あ、この伝え方わかりやすいな」とか「この話し方かっこいいな」とか、お互いの発表を聞きながら、真似して、それでどんどん上手くなっていきます。
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「プレゼンの上達の仕方」なんて、まずやるしかない、それだけです。とにかく顔を真っ赤にしても、涙を流しても、頭真っ白になって全部セリフとんでも、それでもやるしかない。人前で話すうちに上手くなっていって、相手の顔が見えてきて、表情が見えてきて、みんなが、「へぇー」とか「ほー」とか言ってくれるのが、心地よくなってくる。それが1番です。
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発表している子の表情がリラックスしているのを見ると、
「あー、この子は発表を楽しんでいるな」
「自分のこと、ちゃんと自慢できているな」
って嬉しい気持ちがします。
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4年生「ボールの中身」
テニスボール、野球ボール、ドッジボール、色んなボールを解体した4年生。水が入っていたり、赤い線があったり、メロンみたいな網目状のものがあったり、ボールの中からいろんなものを発見しました。
それを調べたり、時にはボールを作った会社に電話してみたり、出てきた物質を顕微鏡でみたり。たくさん探究しました。その自信が、ぜーんぶ発表に全部現れていました。
そんな発表だからこそ、周りの子たちも身を乗り出して聞くんですよね、、話すの上手になってきたなぁ。
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1年間「苔のテラリウム」
植物大好きな彼。「真冬の12月に植物を育てたかったけど、調べても何も育てられなかったから、苔を育てることにした」そんなきっかけ、マナビノタネもいいですよね。
苔の図鑑と睨めっこしながら、これは何の苔なんだろうと、調べていました。色が違う、形が違う、たくさん見つけました。
元々は、人前で話すのが決して好きな子ではないですが、今回は、普段話しているみたいに、リラックスして発表していました。発表というより、「苔のこと話したい!」っていう気持ちが上回っていたのかな、、。
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こんな風に自分のことを素直に自然に話せるなんて、
本当にすごいと思う。
大人の凝り固まったガチガチのプレゼンより、断然面白いし、人を惹きつける力もあると思います。
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お互いにまた、刺激を受けつつ、自分もこんな風に発表したい、話したいって思いながら、目の前のマイプロを頑張って、人前に立って、生き生きと自分のことをさらけ出してほしいな!!
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正解なんてない!自分に正直に、自分らしくいられたら、それが正解なんじゃない!?
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知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう!
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